ストーリー構造

【考察してみた】さるかに合戦のストーリー構造

こんにちは、ユキノスケです!

 

この記事では、

 

さるかに合戦のストーリーの構造を知りたい
さるかに合戦のテーマを知りたい

 

という疑問に答える内容になっています!

 

 

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■1.【さるかに合戦】のあらすじ

 

ここで記すあらすじは「子ガニがサルに仇討ちする」という結末の物語です。

 

あるところに、おにぎりを持ったカニずる賢いサルがいました。
サルはおにぎりが欲しかったので、持っていた柿の種と交換してくれと頼みました。
「おにぎりは食べれば無くなるけど、この柿の種は育てればたくさんの実をつける木になるよ!」
「じゃあ、交換しよう」

柿の種を交換したカニはさっそく庭に埋めました。
「早く芽を出せ柿の種♪ 出ないとハサミでちょん切るぞ♪」
カニが歌うと、柿の種はみるみる成長し、たくさんの柿を実らせました。

それを見ていたサルが、
「木に登れないカニの代わりに自分が実を取ってあげよう。」
と言って木に登りましたが、カニに実を渡さず自分だけ食べています。
「サルよ、柿をくれ!」
とカニが催促すると、サルは熟していない青く硬い実をカニに投げつけました。
それに当たったカニは死んでしまいますが、死の間際に子ガニを産みました。
怒った子ガニは親の仇を討つことを決意します。

いずれもサルの悪さに困っていた、牛糞に声をかけて、仇討ちを決行していきます。
サルが留守の間にサル宅へ行き、栗は囲炉裏蜂は水瓶牛糞は土間臼は屋根の上へそれぞれ隠れました。

サルが帰宅し囲炉裏にあたろうとすると、熱ではじけたがサル目掛けて飛び出しました。
火傷を負ったサルは冷やすために急いで水瓶まで走ります。
そこでは隠れていたがサルを刺しました。
驚いたサルは外へ出ようと玄関へ走りますが、土間にいた牛糞を踏み、滑って転んでしまいました。
その直後、転んだサルの上に屋根からが落ちてきて下敷きになってしまいました。
下敷きになったサルは死に、子ガニは親の仇を討ち取ることができました。

 

最近では、「汚い」という理由から牛糞がいなかったり「サルが可哀そう」という理由からサルは死なずにカニと和解して終わるバージョンもあるそうです。

 

■2.【さるかに合戦】のストーリー構造考察

 

さるかに合戦のストーリーの構造は以下のように考察しました。

 

仲間を集めて、親の仇を倒す

 

復讐劇です。
一人で仇討ちするのではなく、仲間と共に仇を討つというのがこの物語の特徴だと考えました。

 

似た復讐劇の構造を持つ物語として「かちかち山」があります。

【考察してみた】かちかち山のストーリー構造

 

さるかに合戦との違いは、自分たちが仇を討つのではなく第三者に仇討ちを依頼している点です。

 

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■3.【さるかに合戦】のテーマ

 

サルが親ガニを殺した後、子ガニから殺される場面から、

 

何か悪いことをすると、自分に悪いことが返ってくる

 

がテーマではないかと考えました。

 

大きく見ると「因果応報」だと思いますが「善いことをした後、善いことが返ってくる」描写がないので「悪いことをすると悪いことが返ってくる」がテーマだと考えました。

 

■4.まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

今回はさるかに合戦のストーリー構造とテーマについて考察してみました。

さるかに合戦という物語は、

 

〇ストーリー構造として、
仲間を集めて、親の仇を倒す

 

〇テーマとして、
何か悪いことをすると、自分に悪いことが返ってくる

以上の構造とテーマを持つ作品だと考察しました。

 

サルを懲らしめるために集めた仲間がサルを倒すのにピンポイントすぎるメンバーなところと、子ガニは一切サルに手を出していないところが面白いと思いました!

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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