ストーリー構造

【考察してみた】北風と太陽のストーリー構造

北風と太陽 ストーリー構造 考察

こんにちは、ユキノスケです!

 

この記事では、

北風と太陽のストーリーの構造とは?
北風と太陽のテーマって何?

という疑問に対して私の考えをまとめた内容になっています!

 

 

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■1.【北風と太陽】の概要

イソップ寓話イソップ物語とも言う)の中の物語のひとつ。

 

イソップ寓話とは?
古代ギリシアの寓話作家、アイソーポス(英語読みでイソップ)が作ったとされる寓話を集めたとされる寓話集のこと。

元々はギリシャ神話の神々である太陽神アポロン北風の神ボレアスの話だったという説があります。

 

■2.【北風と太陽】のあらすじ

ある時、北風太陽が力比べをすることになりました。
勝負の方法は「旅人が着ているコートを脱がせた方が勝ち」というものでした。

まずは北風からです。
北風はビュービューと冷たく強い風を旅人に吹き付けました。
強い風によってコートを無理やり吹き飛ばしてしまおうという作戦でした。
ところが旅人は、しっかりとコートを押さえて放そうとはしませんでした。
北風は旅人のコートを脱がすことが出来ませんでした。

次は太陽の番です。
太陽はサンサンと日光を照りつけました。
すると旅人は、暑さのあまり耐え切れず、コートを脱いでしまいました。

こうして北風と太陽の勝負は、太陽の勝利に終わりました。

 

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■3.【北風と太陽】のストーリー構造考察

北風と太陽のストーリーの構造は以下のように考察しました。

 

二者が勝負をしようとする。
勝負の方法は「人を思ったように動かせるか」
一方は無理やり動かそうとし、もう一方は寛容な方法で動かそうとする。
寛容な方法を取った方が勝利する。

 

二者の対比を見せる構造です。

二者にそれぞれ異なる方法で勝負させます。
ここでの「異なる方法」とは、性質が真逆である方法です。
この物語では、一方は「無理やり(厳格)」、もう一方は「寛容」という対義した方法になっています。

順番としては、勝負に負ける方を先に見せて、勝利する方をその後に見せるという流れです。

そして、寛容な方法を取った方が勝利して終わるという構造になっています。

 

■4.【北風と太陽】のテーマ

旅人が北風のやり方では脱がず、太陽のやり方で脱いだ場面から、

 

人を動かそうとする時は、無理やりさせようとするのではなく、自ら動き出すように接しなければならない

 

これがこの物語のテーマだと考えました。

 

人間関係における金言のようなテーマだと思います。

仕事やチームで行動する時などに重宝するテーマ・考え方だと考えます。

信頼関係があれば、無理やりな方法でも多少はカバーできると思いますが、信頼関係がない場合に無理やりな方法で接すると人間関係にヒビが入りかねません

よく知る間柄であっても寛容に接して、相手が自ら動き出すように働きかけた方が物事や人間関係が円滑に進むかも知れないですね。

 

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■5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

北風と太陽という物語は、

〇ストーリー構造として、
二者が勝負をしようとする。
勝負の方法は「人を思ったように動かせるか」
一方は無理やり動かそうとし、もう一方は寛容な方法で動かそうとする。
寛容な方法を取った方が勝利する。

〇テーマとして、
人を動かそうとする時は、無理やりさせようとするのではなく、自ら動き出すように接しなければならない

以上の構造とテーマを持つ作品だと考察しました。

 

この寓話を聞くたびに思うのですが、北風と太陽にターゲットにされた旅人は可哀そうだなと思いました(小並感)

 

 

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