ストーリー構造

【考察してみた】ねずみの嫁入りのストーリー構造

ねずみの嫁入り ストーリー構造 考察

こんにちは、ユキノスケです!

 

この記事では、

ねずみの嫁入りのストーリーの構造とは?
ねずみの嫁入りのテーマって何?

という疑問に対して私の考えをまとめた内容になっています!

 

 

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■1.【ねずみの嫁入り】のあらすじ

あるところにネズミの家族がいました。

父ネズミと母ネズミは娘ネズミを大層可愛がっていました。
ある時、娘ネズミの婿探しをすることになりました。
「娘ネズミは世界一の娘だから、結婚相手も世界一の者を選ぼう!」

 

というわけでネズミ家族は世界一だと思う「太陽」のところへ行きました。
「太陽さん、あなたは世界一の存在だと思います。どうか結婚してください。」
「いえいえ、私は世界一ではありません。雲が来れば私は隠されてしまいます。

太陽にそう言われて、ネズミ家族は「雲」のところへ行きました。
「雲さん、あなたは世界一の存在だと聞きました。どうか結婚してください。」
「いえいえ、私は世界一ではありません。風が吹けば私は飛ばされてしまいます。

雲にそう言われて、ネズミ家族は「風」のところへ行きました。
「風さん、あなたは世界一の存在だと聞きました。どうか結婚してください。」
「いえいえ、私は世界一ではありません。私がいくら吹いても、壁を飛ばすことは出来ません。

風にそう言われて、ネズミ家族は「壁」のところへ行きました。
「壁さん、あなたは世界一の存在だと聞きました。どうか結婚してください。」
「いえいえ、私は世界一ではありません。堅い私の体にも穴を開ける者がいるのです。
「それは誰なのですか?」
「それは...」
壁が話そうとすると、壁に開いた穴から一匹のネズミが出てきました。
「それは、ネズミです。」

そうして娘ネズミは、同じネズミと結婚しましたとさ。

 

「鼠の婿選び」というタイトルの場合もあります。

 

■2.【ねずみの嫁入り】のストーリー構造考察

ねずみの嫁入りのストーリーの構造は以下のように考察しました。

 

「ものすごいもの」を探し求めている者がいた。
その後「ものすごいもの」を求めて旅に出る。
次から次に「ものすごいもの」が見つかるが、どれも求めいているものでは無かった。
そして「ものすごいもの」を見つけた時、それは自分のすぐ近くにあった。

 

欲しているものを探し求めるストーリーです。

 

欲しているものを見つけますが、次から次に「より欲しているもの」が明らかになり、見つけに行きます。
しかし、そのどれもが「本当に自分の欲しているもの」ではありませんでした。
最終的に欲するものに辿り着いた時、自分のすぐ近くにあったんだと気付きます。

という構造になっています。

 

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■3.【ねずみの嫁入り】のテーマ

ネズミの家族が世界一の者を探し求めて、最終的にネズミへと辿り着いた場面から、

 

外の世界を見ることで自分(達)の良さに気付く

 

これがこの物語のテーマだと考えました。

自分自身だけを見て「自分のこと」を知ろうとするのは難しいですが、他人や自分以外の世界を見ることで、逆に自分という存在がどういうものなのか気付くことがあります(経験則)。

この物語では世界一の相手を探しに行って、最終的に自分たちと同じ存在であるネズミは実はすごいものだったんだと気付きます。
最初は見向きもしなかったのにです。

自分以外の世界は自分を知るためのみたいな存在なのかも知れないですね。

 

■4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

ねずみの嫁入りという物語は、

 

ストーリー構造「ものすごいもの」を探し求めている者がいた。
その後「ものすごいもの」を求めて旅に出る。
次から次に「ものすごいもの」が見つかるが、どれも求めいているものでは無かった。
そして「ものすごいもの」を見つけた時、それは自分のすぐ近くにあった。

 

テーマ外の世界を見ることで自分(達)の良さに気付く

 

以上の構造とテーマを持つ作品だと考察しました。

 

「探し求めいていたものは実は自分のすぐ近くにあった」という構造は、割とよく見る構造ですね。
灯台下暗しというやつですね。

 

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