こんにちは、ユキノスケです!
この記事では、
赤ずきんのストーリーの構造とは?
赤ずきんのテーマって何?
という疑問に対して私の考えをまとめた内容になっています!
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■1.【赤ずきん】の概要
赤ずきんは、元々は民話だったものをシャルル・ペローやグリム兄弟が作品として仕上げていった物語です。
■2.【赤ずきん】のあらすじ
ここで記すあらすじは「グリム童話」での赤ずきんの物語です。
あるところに赤ずきんという女の子がいました。
ある日赤ずきんは、森の向こうに住むおばあさんにパンとミルクを届けるおつかいに行くことになりました。
「森には悪いオオカミがいるから気を付けるのよ。」
お母さんから忠告を聞いて、赤ずきんは出発しました。
しばらく進むと森が見えてきました。おばあさんの家へ行くには森を抜けないといけません。
赤ずきんは森へ入りました。するとそこで一匹のオオカミに出会いました。
忠告を聞いていたので少し警戒しました。
「赤ずきんちゃん、そんな荷物を持ってどこへ行くんだい?」
「森向こうのおばあさんのところよ。」
すぐに立ち去ろうとした赤ずきんに、オオカミは言いました。
「なら花を摘んでいってあげると喜んでくれるんじゃないかな?」
「お花?」
赤ずきんの近くには花畑がありました。
「お花をおばあさんのところに持っていこう。」
赤ずきんは花畑で花を摘み始めました。
オオカミはしめしめと思い、一目散に森を抜けておばあさんの家へ行きました。
そしてあろうことか、おばあさんを丸呑みにして食べてしまいました。
その後オオカミは、おばあさんの服を着て成りすましました。
しばらくすると赤ずきんがおばあさんを訪ねてきました。
「おばあさん、パンとミルクとお花を持ってきたわ!」
「ありがとう。荷物はその辺に置いてこっちへおいで。」
赤ずきんは荷物を置いて、おばあさんに扮するオオカミがいるベッドへ近づきました。
いつもと雰囲気の違うおばあさんに気付いた赤ずきんは質問をしました。
「ねぇ、どうしておばあさんの目はそんなに大きいの?」
「それはね、お前をよく見るためだよ。」
オオカミは赤ずきんにもっと近づくように手招きしました。
「どうしてそんなにゴツゴツして大きな手をしているの?」
「それはね、お前をよくなでてあげるためだよ。」
「じゃあ、どうして耳まで裂けている大きな口をしているの?」
「それはお前を食べるためだー!!」
そして赤ずきんまでもがオオカミに丸呑みにされてしまいました。
二人を食べて、腹がふくれたオオカミは寝入ってしまいました。
するとそこに猟師が通りかかりました。
「!? こんなところに人食いオオカミがいるじゃないか!」
猟師の手によって、オオカミの腹から赤ずきんとおばあさんが助け出されました。
赤ずきんはオオカミの口車に乗せられたことを反省しました。
〇ペローの童話では、オオカミに食べられたところで終わります。バッドエンドになってしまいます。
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■3.【赤ずきん】のストーリー構造考察
赤ずきんのストーリーの構造は以下のように考察しました。
「その後、助っ人が来て助けられる」の部分はグリム童話での場合です。
ペロー童話の場合は「邪魔される」の部分で終わりになります。
■4.【赤ずきん】のテーマ
赤ずきんがおつかいの件をオオカミに言った場面から、
これがこの物語のテーマだと考えました。
不審者が言う言葉は簡単に信用してはいけません。
あたかも正しいような、正解であるかのようなことを言ってきますが、その言動の裏にある目的は分かりません。
『赤ずきん』の場合は「おばあさんのために花を摘むと良い」という言動の裏には「赤ずきんに道草させて、おばあさんとすり替わる時間を稼ぐ」という目的がありました。
不審な者には個人情報をもらさないのが大事ですね!
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■5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
赤ずきんという物語は、
あげくの果てに目的まで邪魔される。
その後、助っ人が来て助けられる。
以上の構造とテーマを持つ作品だと考察しました。
ちなみに原作である民話の内容は割とエログロな描写があってビックリしました!
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