こんにちは、ユキノスケです!
この記事では、
花咲かじいさんのストーリーの構造とは?
花咲かじいさんのテーマって何?
という疑問に対して私の考えをまとめた内容になっています!
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■1.【花咲かじいさん】のあらすじ
昔々あるところに心優しい老夫婦といじわるな老夫婦が隣同士で住んでいました。
心優しい老夫婦には子供がいなかったので、捨てられていた子犬を子供のように大切にして育てていました。
ある時、心優しいおじいさんが畑仕事をしていると飼っている子犬が「ここ掘れワンワン」と鳴くではありませんか。
子犬の言う通りにその場所を掘ってみると、なんと金銀財宝が出てきました。心優しい老夫婦は喜びました。
それを見ていたいじわるなおじいさんは、自分も金銀財宝が欲しくなり、心優しい老夫婦から半ば強引に子犬を借りていきました。
「さあ、うちの畑でも金銀財宝の場所をおしえてもらおうか。」
そして子犬が示した場所を掘り起こすと、ゴミやガラクタばかりが出てきました。
それに怒ったいじわるなおじいさんは、子犬を殴り殺してしまいました。
心優しい老夫婦は大層悲しみました。その後、死んでしまった子犬を弔うために墓を作りました。
しばらく年月が過ぎると、子犬の墓の隣から大きな木が生えてきました。
そしてある夜、心優しいおじいさんの夢の中に子犬が出てきました。
「おじいさん、僕の墓の隣に生えている木から臼を作ってみてよ!」
翌日、おじいさんは子犬の言う通りに大木から臼を作りました。
そして、おばあさんと一緒にモチつきをしました。
するとモチが金銀財宝に変わりました。心優しい老夫婦は喜びました。
それを見ていたいじわるなおじいさんは自分も財宝が欲しくなりました。
またも、半ば強引に老夫婦から臼を借りていったのでした。
いいわるな老夫婦が、借りてきた臼でモチをつくと、モチはゴミやガラクタに変わってしまいました。
このことに怒ったいじわるおじいさんは臼を燃やしてしまいました。
心優しい老夫婦は再び悲しみました。
その後供養するために、臼が燃えてできた灰を回収しました。
その夜、また夢の中に子犬が出てきました。
「おじいさん、その灰を枯れた木に撒いてみなよ!」
翌日、おじいさんは枯れた木を見つけ、灰を撒いてみました。
すると、枯れていた木の枝にみるみる花が咲くではありませんか。
そしてその様子を通りがかった大名が見ていました。
「素晴らしい! 感動した! 褒美をつかわす!」
そう言って心優しい老夫婦に金銀財宝を渡しました。心優しい老夫婦は喜びました。
一連の様子を見ていたいじわるおじいさんは面白くないと感じました。
心優しいおじいさんが持っていた灰を奪い取ると、
「ワシにも同じことが出来ます! 枯れ木に花を咲かせましょう!」
そう言って灰を撒きましたが、花は咲きませんでした。それどころか大名の目に灰が入り、大名を怒らせてしまいました。
その後、いじわるおじいさんは大名に捕まり、牢屋に入れられてしまったとさ。
〇別タイトルとして、「花咲か爺(はなさかじじい)」「花咲かじい」という場合もあります。
■2.【花咲かじいさん】のストーリー構造考察
花咲かじいさんのストーリーの構造は以下のように考察しました。
優しい者は動物を大切にして、幸せを返されました。
欲深い者は動物をぞんざいに扱って、不幸を返されました。
二者の対比を見せる構造です。
さらに「動物報恩」という要素が入っている物語でもあります。
〇動物報恩(動物報恩譚)とは?
動物の恩返しをテーマとする昔話の総称。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より引用)
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■3.【花咲かじいさん】のテーマ
子犬を大切にしていた心優しい老夫婦が幸せになり、いじわるな老夫婦が不幸になる場面から、
これがこの物語のテーマだと考えました。
基本的には「因果応報」の内容ですが、動物に対する接し方が物語の中心なのでこのテーマにしました。
動物を大切に扱っている者には幸せが返ってきて、いいかげんに乱暴に扱う者には不幸が訪れる、と伝えているのだと考えました。
■4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は花咲かじいさんのストーリー構造とテーマについて考察してみました。
花咲かじいさんという物語は、
〇ストーリー構造として、
優しい者と欲深い者がいました。
優しい者は動物を大切にして、幸せを返されました。
欲深い者は動物をぞんざいに扱って、不幸を返されました。
〇テーマとして、
動物を大切にした者は恩返しされ、ぞんざいに扱った者は不幸になる
以上の構造とテーマを持つ作品だと考察しました。
良いことをした後はそれが返ってくるかどうかは分かりませんが、悪いことをした後は100%自分に返ってくると思います(経験則)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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