ストーリー構造

【考察してみた】シンデレラはチャンスを逃さない【ストーリー構造】

シンデレラ ストーリー構造 考察

こんにちは、ユキノスケです!

 

この記事では、

シンデレラのストーリーの構造とは?
シンデレラのテーマ・教訓って何?

という疑問に対して私の考えをまとめた内容になっています!

 

上記に加えて、登場人物の役割についても考察しています。

ストーリーの構造が分かれば、物語を創作する手助けになるかも知れません!

 

 

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1.【シンデレラ】の概要

シンデレラは古くからある民話で、その起源は諸説あります。
有名な作品としては、グリム兄弟シャルル・ぺローによって仕上げられた童話があります。

 

シンデレラ(英語でCinderella)という言葉は「灰かぶり」「灰まみれの少女」という意味です。
そこから日本語のタイトルとして、『灰かぶり姫』『灰かぶり』と付けられている場合があります。

 

2.【シンデレラ】のあらすじ

ここでのあらすじは「ペロー童話」に基づいたシンデレラのあらすじを記します。

 

あるところに、心が清く美しい少女がいました。
ある時に少女の母が亡くなり、新しい母(以下、継母)とその二人の娘がやって来ました。

 

継母と二人の娘は少女に仕事を押し付けたり、ボロの服を着させたりしていじめました。
そして少女は継母たちから「シンデレラ(灰かぶり)」と呼ばれるようになりました。

 

ある日、城で舞踏会が開かれることになりました。
継母と娘二人はきらびやかな衣装を着て、舞踏会に行く準備をしました。
「シンデレラは、そのボロの服で城に来たら皆の笑い者になるわね!」
と嘲笑して出発しました。
シンデレラはたまらず泣いてしまいました。

 

するとそこに魔法使いが現れました。
「シンデレラ、何故泣いているんだい?」
「私も城の舞踏会に行きたいのです。」
「心が清いシンデレラのために願いを叶えてあげよう。」
魔法使いが杖を振るうと、ボロの服はキレイなドレスに、カボチャは馬車に、ネズミは馬と御者に変わりました。
そしてガラスの靴をシンデレラに渡しました。
「魔法は深夜0時に解けてしまうから、それまでに帰ってくるんだよ。」
「ありがとう!」
シンデレラはカボチャの馬車に乗って城へ向かいました。

 

シンデレラが城に着くと、その美しさを見た群衆が騒ぎました。
城の王子さまもシンデレラに一目惚れして、ダンスに誘いました。
シンデレラと王子さまが踊ると、その美しいダンスでさらに会場は沸き上がりました。

 

そして時間は流れ、時計は0時の鐘を鳴らしました。
シンデレラは慌てて城から去っていきました。
王子さまが驚いて追いかけた時には、シンデレラの姿はありませんでした。
ただ、シンデレラが去るときに脱げたガラスの靴の片方が落ちているのを発見しました。

 

後日、王子さまは町中の女性の中からガラスの靴がピッタリ履ける女性を探すことにしました。
王子さまの使いの者はシンデレラの家にもやって来ました。
当然、継母も娘二人も履くことは出来ませんでした。
そしてシンデレラの番になり、ガラスの靴に足を入れるとピッタリ入りました。
なんと町中でガラスの靴がピッタリ履けたのはシンデレラ唯一人だったのです。

 

その後、シンデレラは王子さまと結婚して幸せに暮らしました。

 

民話やグリム童話版ではグロい表現があり、継母や娘二人がシンデレラから仕返しされる描写などがあります。

 

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3.【シンデレラ】の登場人物と役割

シンデレラ

主人公。前半は不幸が続くが、清い心を持っていることで魔法使いの手助けを受ける。
そのおかげで最後は幸せになっていく。

 

魔法使い

主人公にチャンスを与える。
清い心を持つシンデレラに魔法でチャンスを与えてくれる。
ただし、そのチャンスには時間制限がある。

 

継母&娘二人

主人公の邪魔をする、かませ役。
シンデレラが幸せになるのを邪魔する人たち。
物語の後半では恥をかき、シンデレラのかませ役となる。

 

王子さま

物語のゴール地点。
王子さまと一緒になることでシンデレラの物語はハッピーエンドとなる。

 

4.【シンデレラ】のストーリー構造考察

シンデレラのストーリーの構造は以下のように考察しました。

邪魔者により主人公は不幸になる。
人生を変えるイベントがあり、第三者の制限付きのサポートによりイベントに参加する。
そこで理想の相手と出会うが、離れ離れになってしまう。
後日、理想の相手に自身の正体を証明して一緒になり、幸せになる。

 

正体が判明することで不幸が幸福に転じる構造です。

 

舞踏会というイベント時には、誰も王子さまとダンスをしていたのがシンデレラだとは分かりませんでした。
ただその時に「素晴らしい人物だ」ということが王子さまには伝わります。

 

その後、城でダンスをした者とシンデレラが同一人物だと証明できます。
そして王子さまと一緒になり、ハッピーエンドとなります。

 

正体が判明することで幸せになるストーリー構造を持つ作品として【みにくいアヒルの子】【鉢かづき】があります。

【考察してみた】みにくいアヒルの子のストーリー構造

【考察してみた】鉢かづきの物語とは?【ストーリー構造】

 

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5.【シンデレラ】のテーマ・教訓

シンデレラのテーマは以下のように考察しました。

チャンスを掴んでも、冷静に行動する

 

理由として、

・舞踏会で幸せな時間を過ごしていても、魔法使いが伝えた「0時には帰りなさい」という忠告を守ったから

以上のことからこのテーマなのではないかと読み取りました。

 

もしシンデレラが0時を超えても城に居座ってしまったら、ドレスがボロの服に戻り笑い者になっていたかも知れません。
そうなればハッピーエンドは迎えられなかったかも知れません。

 

チャンスを掴んだのちも、冷静に行動しなければならないと伝えているのではないかと考えました。

 

■6.まとめ

いかがでしたでしょうか?
シンデレラのストーリー構造とテーマ・教訓について考察してみました。

 

シンデレラという物語は、

〇ストーリー構造として、
邪魔者により主人公は不幸になる。
人生を変えるイベントがあり、第三者の制限付きのサポートによりイベントに参加する。
そこで理想の相手と出会うが、離れ離れになってしまう。
後日、理想の相手に自身の正体を証明して一緒になり、幸せになる。
〇テーマ・教訓として、
チャンスを掴んでも、冷静に行動する

以上の構造とテーマを持つ作品だと考察しました。

 

一言

0時を過ぎてもガラスの靴は消えなかったので、靴だけは現物支給だったわけですね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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