ストーリー構造

【考察してみた】三枚のお札のストーリー構造

三枚のお札のストーリー構造のアイキャッチ

こんにちは、ユキノスケです!

 

この記事では、

三枚のお札のストーリーの構造とは?

三枚のお札のテーマって何?

という疑問に対して私の考えをまとめた内容になっています!

 

 

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■1.【三枚のお札】のあらすじ

 

ここで記すあらすじは「和尚が山姥(やまんば)に勝つ」という結末の物語です。

 

昔々、あるところに和尚小僧がいました。

ある日、小僧は和尚に「山に栗拾いに行きたい」と伝えました。

山には恐ろしい山姥が住んでいるので和尚は止めました。しかし、小僧は「行きたい」の一点張りでした。
仕方がないので和尚は小僧に三枚のお札を持たせました。

「危なくなったらこのお札を使うんじゃぞ。」

礼を言った小僧は早速、山へ入っていきました。

 

栗拾いをしているといつの間にか辺りが暗くなってきました。

早く帰ろうと焦っていた時に一人の老婆に出会います。

「もうじき辺りは暗くなります。良かったら内に泊まっていきませんか?」

どんどん辺りが暗くなっていたこともあり、小僧は老婆の言葉に甘えさせてもらうことにしました。

老婆宅にて夕食をごちそうになり、布団でうとうとしていると、どこからか「シャッ、シャッ」と金属のこすれる音が聞こえてきました。

どうやら少し開いている扉の向こうから聞こえてくるようでした。

小僧は恐る恐る扉の隙間から覗くと、山姥が包丁を研いでいるではありませんか。

あの老婆の正体は山姥だったのです。

「あの小僧を殺して食ってやる!」

山姥の恐ろしい言葉に驚いた小僧は扉にぶつかり、音を立ててしまいました。

「見たな、小僧!」

山姥に気付かれた小僧はで縛られてしまいました。

どうにかして逃げなくてはいけないと考えた小僧は、

「小便がしたい!」

と言いました。仕方がないので山姥は、小僧が逃げないように縛ったまま、小僧を(かわや:トイレのこと。以下トイレと表記)に行かせました。

トイレの扉の外では山姥が見張っている状況です。

小僧は一枚目のお札を使いました。

「山姥から声がかかったら僕がいるフリをするんだ。良いね。」

小僧はお札にそう言い聞かせ、縄を解いてトイレの窓から脱出しました。

「おい小僧、まだか!」

「モウチョット」

山姥が聞くと、お札が小僧の声色で答えました。

「おい小僧、まだか!」

「モウチョット」

「いいかげんにしろ!」

しびれを切らした山姥が扉を開けると、小僧の姿は無く、お札が一枚貼ってあるだけでした。

「おのれ小僧、謀ったな!」

 

小僧が山道を逃げていると、ものすごい勢いで山姥が追いかけてきました。

ビックリした小僧は二枚目のお札を使いました。

「お札よ、大河になれ!」

お札から大量の水が出て、小僧と山姥の間にを作りました。

「こんな水、飲み込んでやる!」

山姥はその川の水を全て飲み干し、再び追いかけてきます。

小僧は三枚目のお札を使いました。

「お札よ、辺りを火の海にしろ!」

お札はボウボウと燃える火を出し、辺りを火の海にしました。

「こんな火、水で消してくれる!」

山姥は先ほど飲み込んだ水を吐き出して、火の海を鎮火しました。

 

小僧はどうにか寺にたどり着き、和尚に助けを求めました。和尚は小僧に押し入れに隠れるように言いました。

そして山姥が寺にやってきました。

「小僧が入ってきただろう。小僧を出せ!」

「まあ落ち着きなさい。どうだ、わしと術比べをしてみんか? お前が勝ったら小僧を出そう。」

「面白い、良いだろう。」

モチを焼きながら和尚は山姥に言いました。

「お前は山のように大きくなれるのか?」

「そんなの簡単だ!」

山姥の体はみるみる大きくなり、頭が天井に届くほどの大きさになりました。

「ほう、やるな。しかし、小さくすることはできないじゃろ?」

「できるわ!」

山姥の体はみるみる小さくなり、豆粒くらいの大きさになりました。

「どうだ和尚、参っただろう!」

「ああ、参った参った。」

そう言いながら和尚は豆粒大になった山姥をモチにくるんで食べてしまいました。

こうして小僧は助かりましたとさ。

 

〇話の内容は地域によって異なり、和尚が山姥に負けてバッドエンドになるものもあるそうです。

〇別タイトルとして「鬼婆と小僧」「たべられたやまんば」という題名の場合があります。

 

■2.【三枚のお札】のストーリー構造考察

 

三枚のお札のストーリーの構造は以下のように考察しました。

 

主人公は師匠から「お守り」をもらって化物のいる地へ行く。
お守りは主人公を化物から守ってくれるが、倒すことはできない。
最後は師匠が「知恵」によって化物を倒す。

 

逃げる物語です。

主人公は化物に敵わないので逃げるしかありません。

師匠からもらうお守りは危険から守ってくれるけど、根本的な解決はしてくれません。

最後に師匠に助けを求めて、「知恵」を使って化物を倒す(危険を排除する)という流れになっています。

 

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■3.【三枚のお札】のテーマ

 

小僧が山姥から逃げた場面から、

 

敵わないなら逃げるのも必要

 

これがこの物語のテーマだと考えました。

 

敵わないなら、立ち向かうのではなく「逃げる」という選択肢を選ぶことも重要だと読み取りました。

そして、自分だけで解決するのではなく、時には頼れる者(この物語では和尚)に助けてもらって問題解決をするということを伝えているのではないかと考察しました。

 

■4.まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

今回は三枚のお札のストーリー構造とテーマについて考察してみました。

三枚のお札という物語は、

 

〇ストーリー構造として、

主人公は師匠から「お守り」をもらって化物のいる地へ行く。
お守りは主人公を化物から守ってくれるが、倒すことはできない。
最後は師匠が「知恵」によって化物を倒す。

〇テーマとして、

敵わないなら逃げるのも必要

以上の構造とテーマを持つ作品だと考察しました。

 

三枚のお札は山姥にこそ効きませんでしたが、単体で考えるととんでもない力を秘めているよな、と思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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